掃除機

サイクロン掃除機の遠心分離って何? フィルターレスってどんなメリットがあるの?

サイクロン掃除機の説明で良く見かける

遠心分離という言葉。

実はこれ結構重要なワードなんですね。

というのも、コード付き掃除機では約半分、コードレス掃除機では大半でサイクロン式が採用されています。

フィルター式とかフィルターレス式なんていう用語を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、それもこの遠心分離に関わること何です。

ですから、遠心分離の仕組みや違いを知っていれば、もっとスムーズに掃除機が選べちゃうかも・・というわけです。

遠心分離って?

さて、このサイクロン式掃除機の遠心分離ですが・・ぼんやりとしかイメージつかないですよね。

これは、大まかにいうと・・

ゴミを回す
 ↓
遠心力でゴミが容器の外側に寄る
 ↓
風の通り道が確保される

こんな仕組みです。

モーセが海を割って通り道を作るような感じといえばいいでしょうか・・?

この"ゴミを脇に寄せて通り道を確保する作業"が遠心分離です。

それで、脇に寄せられたゴミはダストケースに残るっていう仕組みなんですね。

風の通り道が確保されていれば、もともとの吸引力がしっかりと発揮できます。

反対に、風の通りが悪くなれば、吸引力は落ちてしまいます。

皆さんも、紙パック式の掃除機は使ったことがありますよね?

紙パック式も、ゴミが溜まってくると吸い込みが悪くなって、紙パックを交換した途端に「おおっ! ちゃんと喫うなぁ!」っていう経験があるんじゃないでしょうか?

それに似たことがサイクロン式でも起こる場合があるんです。

 

遠心分離の種類

さて、遠心分離のイメージは掴んでいただけたでしょうか?

実は遠心分離にもいくつか種類があるんです。

大まかにわけると次の2つの種類に分かれます。

一般的なサイクロン掃除機の遠心分離

採用モデルの例
東芝 VC-C7

この"ゴミを脇に寄せる作業"を1回行うのが1段遠心分離です。

大きなゴミを大きな筒で分離したら、あとの小さなゴミはフィルターでキャッチします。なので、まぁまぁ目詰まりして、吸引力が低下します。

フィルターの手入れをして目詰まりを解消すれば吸引力は復活します。

 

フィルターレスサイクロン掃除機の遠心分離

採用機種の例
東芝 VC-SG900X

"ゴミを脇に寄せる作業"を2回行うのがフィルターレスサイクロンです。

大きなゴミは大きな筒で、小さなゴミは小さな筒で・・と2回に分けてしっかり遠心分離を行います。

常に風の通り道が確保されるため吸引力の低下がほとんどないですし、手入れも楽チンという大きなメリットがあります。

小さなゴミをキャッチするフィルターがついていないことから、フィルターレスと呼ばれることもあります。

まぁ、厳密にいえば掃除機本体の中にはフィルターがあります。

ですが、大きなゴミも小さなゴミもしっかり分離して、それでも取り切ることのできなかったわずかなゴミがフィルターにつくだけです。

1段遠心分離のモデルに比べれば、フィルターへのホコリの付着は圧倒的に少ないですよ。

 

紙パック式orサイクロン式

掃除機選びでまず最初に悩むポイントとして紙パックにするか・サイクロンにするかっていう選択肢がありまあすよね。

それぞれのメリット・デメリットは次のようになります。

紙パック式

⭕️メリット

・比較的手頃な価格の品揃えが豊富
・ゴミ捨て楽チンな使い慣れた方式

❌デメリット

・紙パックを買う代金と手間がかかる
・吸引力が下がってもある程度使わざるを得ない

本体自体は手頃な価格なので、ランニングコストにお金をかける方式ともいえます。

普通のサイクロン式

フィルターにホコリが付着しますので、手入れをサボると吸引力が落ちてしまいます。

そうなってしまうと「ゴミ捨てが楽な紙パック式にしておけば・・」ってなっちゃう場合もありますね。

⭕️メリット

・紙パック代がかからない
・こまめな手入れで吸引力キープ

❌デメリット

・こまめな手入れが必要
・吸引力が強いという誤解も・・

「こまめな手入れが必要」というのを知っていて使うかどうかで満足度が結構変わるんじゃないかと思います。

そういうものだと知っていて使う分にはメリットも多いですからね。

ちなみに「サイクロン式の方が吸引力が強い」みたいなイメージってあるかもしれませんが、そうとも限らないですよ。

ゴミが溜まっていない同士なら紙パック式の方が吸引力が強い場合も多いです。

こまめな手入れでゴミ箱を空にしつつ、フィルターの目詰まりを手入れして風の通り道を確保すればサイクロンが優位なのは確かではあるのですが・・。

紙パック式とは異なり、費用をかけずに吸引力の復活が可能です。

言い換えれば、お金をかけずに手間をかける方式ともいえます。

フィルターレスサイクロン式

大きなゴミも小さなゴミも脇によっています。さらに容器自体も筒が集合しているだけなので、常に風の通り道が確保されています。

⭕️メリット

・吸引力の維持が簡単
・手入れも楽チン

❌デメリット

・本体価格が高価

吸引力が維持できる上に手入れも楽チンと、非常におすすめの方式です。

その代わり、本体価格は高めなのが弱点ですね。

ランニングコストも手間もかけずに、本体価格にお金をかける方式ということになります。

 

主なフィルターレスサイクロン掃除機

ここまで読んでいただいた方の中にはフィルターレスサイクロンが気になっている方もいるんじゃないでしょうか?

そんなわけで、最後に簡単にフィルターレス掃除機を紹介させていただきたいと思います。

フィルターレス掃除機は・・

・ダイソンが元祖で、それに続いた東芝が国内ではリーダー的ポジション。

・三菱とシャープがその動きに続いて、パナソニックが最後に仲間入り。

・日立は未だに採用なし。

こんな状況ですね。

ダイソンはフィルターレスとは謳っていないですが、2段遠心分離なので仲間に入れておきました。

おすすめはやはり東芝トルネオVシリーズと、個人的に好きな三菱風神シリーズです。

東芝トルネオV
VC-SG900X

吸引仕事率 180~50W
本体重量 2.3kg
運転音 64~58dB
ヘッド 自走式パワーヘッド

魅力

・フィルターレス最軽量
・ゴミ残しまセンサー
・電動布団叩きノズル付属

注意点

・吸引力は以前の方が・・
・音は静かとは言えない

東芝のトルネオVが久々のフルモデルチェンジを迎え、とても軽量でコンパクトになりました。

近頃は吸引力よりも軽量を重視する風潮がありますからね。時代にあっている設計だと感じます。

本体も軽い、自走式ヘッドで進みも軽い、と「掃除を楽にしたい」という方の心強い味方となってくれる1台がこちらです。

電動布団叩きノズルが付属するのも大きな魅力ですね。

布団掃除機ブームはとっくに終わってしまいましたが、布団掃除したい方はまだまだいるはずです。

そういう時は、「布団掃除機を買う」のではなく、「布団掃除もできる掃除機を買う」というのが最近の流れです。

特にこの東芝の電動叩き布団ノズルは優秀ですから、ふとん掃除したい方には強くおすすめできるモデルとなっています。

1つ気がかりがあるとすれば、吸引仕事率が以前よりも下がったことですね。

まぁ、問題ない範囲ではあるのですが、「買い替えで吸引力アップ」を望んでいたという方には三菱風神の方が向いているかなぁと思います。

あと、運転音は掃除機としては普通と言っていい水準なんですけど、同じくらいの運転音の風神の方がパワーがあります。

とはいえ、総合的なおすすめ度はトップです。

軽いは正義ですし、吸引力もコード式である限りは「吸わなくて困った」ということにはならないですからね。

 

三菱 風神
TC-ZXH30P

吸引仕事率 200~120W
本体重量 2.9kg
運転音 64~62dB
ヘッド 自走式パワーヘッド

魅力
・しっかりした吸引力
・排気がキレイ
・ヘッドの毛絡み除去が楽チン

注意点

・今となっては重い部類?

独自の遠心分離構造で嫌なニオイが出るのを抑えつつ、しかも排気もキレイとなっています。

吸引仕事率は先ほどのトルネオVが180Wに対してこちらが200Wですね。

フィルターレスタイプのサイクロンはほぼ吸引仕事率が吸い込みに反映されるため、たった20Wの差でもそれなりに違いが出ます。

「以前から使っていた掃除機よりもパワーが落ちたら嫌だなぁ」という方におすすめの掃除機ですね。

また、ヘッドの毛絡みが簡単に取り除けるヘッドが採用されていることも魅力となっています。

洗えるHEPAフィルターと内臓のULPAフィルター採用ですから、排気のキレイさは最高クラスで間違いないですね。

ちなみにHEPAとかULPAって言うのはどれくらいホコリを取れるかを表す等級みたいなものです。空気清浄機ではHAPAが主流ですね。で、さらに上がULPAになるんです。

毛絡みは避けられないというか、あえて絡めに行ってるのでどうしても起こってしまうものなんです。

ブラシを引っこぬくだけで毛絡みが取れるのでお手入れ楽チンです。

いやなニオイが出にくい&毛絡み除去も楽チンとペットを飼っている方には特におすすめできる性能となっています。

 

ダイソン
DC63COM

吸引仕事率 非公表
本体重量 2.75kg
運転音 非公表
ヘッド パワーヘッド

魅力

・遠心分離といえばダイソン
・衰えない吸引力

注意点

・動きは重め

サイクロンといえばダイソンと言って良いほど遠心分離が得意です。

その実力はさすがのもので、本体フィルターに付着するホコリは他のどのメーカーよりも少ないです。

吸引力という点でいえば最高クラスで間違いないですし、それが持続するのですから大したものです。

ヘッドはモーターヘッドが採用されており、これがめちゃくちゃ吸います。その代わり張り付いて動きにくい時もありますし、大きめのゴミは吸い込みにくいです。

米粒くらいのゴミで吸ったり吸わなかったりという感じですね。

よくも悪くも、「楽チンさよりも吸引力」という掃除機です。

今まで使っていた掃除機よりもスパッと吸って欲しいという場合にはおすすめですし、動きが軽快で楽チンみたいなものを探しているなら国内メーカーがいいですかねぇ。

世代が古いだけあって、価格面で魅力が出ることも増えてきました。

上で紹介したトルネオVや風神よりも安く程に入れることができるような場合にはおすすめです。

逆にいえば、高い値段を出して買うほどの違いは今はないようにも思います。

 

まとめ

"サイクロン"の本来の意味である遠心分離をしっかり行っている掃除機は意外と少ないです。

おすすめは・・

東芝トルネオV

三菱風神

ダイソン

この三つですね。トルネオはMINIはフィルター併用なので、フィルターレスを気に入ったならVにしてくださいね。

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