冷房 除湿機

【エアコン以外の空調家電】冷風扇や冷風除湿機で部屋は涼しくなるの?

今年もiphoneのタッチidが使いにくい季節になりましたね・・。

扇風機コーナーでは毎年こんな声が聞こえてきます・・

気持ちはわかります。暑いの我慢できないですからね。

なんですけども、もう先に結論を書いちゃおうと思います。

A. ないです。世の中に部屋を冷やせる家電はエアコンしかありません。

いやもうほんと、ごめんなさいという気持ちです。

でも、「うっかり期待と違うものを買ってがっかり」というパターンよりはいいかと思ってはっきり書きました。

はい。もう結論は出たんですけど、せっかくなので

どうしてエアコンだけなのか?

他の冷風◯◯はどんなものなのか?

今日はその辺についてお話していきたいと思います。

なぜエアコン以外は冷えないのか?

まずは基本からです。

多分みなさん言われればピンとくると思うんですけど、暑さで忘れがちになることを思い出しておきましょう。

どんなものに限らずとも・・

"ただ冷やすだけ"ができる家電は無いです。

エアコンは室外機を使って熱を外に捨てているからお部屋が涼しくなります。冷房運転中の室外機からはかなりの温風が出ていますよね?

冷蔵庫も同じです。冷蔵庫の中を冷やした分、外側に熱を放出しています。冷蔵庫の横とか上を触ったらあったかいですよね?

特に1人暮らし用の小さめの冷蔵庫を使ったことがある方なら、本体の側面が結構ホカホカになっているのを見て驚いた方も多いと思います。

「これ・・大丈夫なの?」くらい熱くなるんですよね。

こんな風に何かを冷ます時は、必ず熱が出ます。

ですから、エアコンのように室外機を使って熱を外に排出する以外に方法は無いわけです。

そのことを頭に入れていただいた上で、冷風〇〇を見ていきましょう。
 

冷風機って何?

ちまたでよく見かける

冷風機・・これって一体なんのことなんでしょう?

私が知る限り、家電に冷風機というカテゴリーは無いです。

で、ネットで冷風機って調べてみると・・

①冷風扇

②冷風除湿機

③スポットクーラー

この辺りが出てくるようです。

冷風機だと曖昧なので、この3つを分けて説明していきますね。
 

冷風扇

みなさんが一番に機になるのは冷風扇じゃ無いでしょうか?

価格が手頃で、サイズもまぁそれほど大きく無いですからね。

そんな冷風扇ですが、馴染みが無いという方も多いはずです。

どんなものか仕組みを説明しますと・・

冷風扇の仕組み

冷風扇は"ほぼ扇風機"です。

タンクに水を入れる
 ↓
フィルターが水を吸う
 ↓
湿ったフィルターに風が当たる

こういう仕組みです。

四角い機械の中はただの扇風機ですから、特別何か冷やすためのものが入っているわけでは無いんです。

ですから、冷風扇はほぼ扇風機なんですね。

ちなみにこうやったら同じことです。

これを見てもらうと「涼しくなりそうに無いなぁ」というのがなんとなくわかっていただけるんじゃ無いかと思います。

氷水や保冷剤を使えばちょっとは扇風機とは変わるかもしれませんが、それもやっぱりちょっとです。

氷や保冷剤を部屋に置いていても、部屋が涼しくならないのと同じですね。

湿気に要注意!!

こうやって使っていたら湿気が出ることは想像に難く無いですよね。部屋干ししてるのと同じですから。

というか、「フィルターに水を含ませて風を当てる」ってどこかで聞いたことのあるフレーズじゃありませんか?

そうです。気化式の加湿器と同じことをしてるんです。

気化式の加湿器って言うのは、空気清浄機と一体型の加湿なんかでよく使われている方式です。

加湿中に「なんだか風がスースーして肌寒い」っていう経験無いですかね?

あれと同じです。

冬に使って「スースーする」くらいのものを、夏に使っても・・というお話ですね。

冷風扇はエアコンの苦手な方向け

こんな風に書くと「冷風扇って意味無いじゃん!」って思う方もいるかもしれないですね。

そんなことはありませんよ。

冷風扇はエアコンの風が苦手な方が使う分には良いと思います。"ほんのり涼しい"を求めるならまぁアリですよ。

ですが、「暑くて暑くてしょーがない!!」っていう暑さで困っている人に勧められるようなものでは無いです。

長時間使うことを考えると、室温は変わらず、むしろ湿度の上昇で暑く感じます。

冷風扇に優しい風を求めるのはいいですけど、涼しさを求めるのはちょっと期待と違う結果になるんじゃ無いかと心配です。

正直、普通の扇風機のほうが使いやすいと思いますよ。
 

冷風除湿機

"どこでもクーラー"という名前の通り冷風が出せる除湿機です。

ただし、クーラーとは書いてあっても、みなさんが思う浮かべるエアコンとは別物なのでご注意ください。

確かに仕組み自体はエアコンと似てる部分も多いです。冷風扇とは違って、室温からマイナス10℃程度の冷たい風も出ます。

ただし、最初に書いたように必ず熱も出るの部屋は冷えないです。熱が必ず勝ちますからね。

どんな仕組みかといいますと・・

冷風除湿機の仕組み

冷風除湿機はコンプレッサー式除湿機のうち、冷風と温風を別々に出せるようになっているものを指します。

詳しく説明すると「コンプレッサーを使って〜熱交換が〜」みたいな説明になるんですが、まぁ細かい説明は省略します。

ざっくりいうと・・

部屋の空気(除湿機の周囲の空気)を取り込む
 ↓
叩いたり引っ張ったりして空気中の熱を偏らせる
 ↓
冷たい空気熱い空気ができる
 ↓
冷たい空気の方で湿気を結露させて回収
 ↓
湿気の取れた空気を室内に戻す

厳密には違うんですが、こんな雰囲気です。

冷たい空気と熱い空気を別々の口から出せるものが冷風除湿機です。

冷たい空気と熱い空気を混ぜてから出すものが衣類乾燥除湿機です。暖かく・乾いた風で衣類を乾燥するわけですね。

冷媒ガスや熱交換を無視して書いてますが、実際はもっと複雑です。まぁ、イメージだけ伝わればと。

それで何がいいたいかといいますとですね・・

熱は減っていなくて、むしろ増えているということなんです。

部屋にもともとあった熱は消えてなくなるわけではありません。残念ながらしっかり残ります。

そして、もともとあった熱に機械を動かした時の熱が加わって排出されてきます。

機械の熱が足される以上、どう頑張っても元の温度よりは下がらないです。
 

除湿機としては優秀

夏に本領を発揮するのがコンプレッサー式除湿機ですから、湿気をとるという意味では優秀です。

冷風除湿機は冷房機器ではなくて、あくまで除湿機とお考えください。

冷風除湿機の紹介やコロナの排熱ダクトについては↓のページをご覧ください。

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仮にうまく排熱できたとして・・

コロナの排熱ダクトを使って、うまく排熱できたとしましょう。

実際は完璧には無理なんですよ? エアコンとは違って部屋の空気を減らしてしまうわけですから、気圧が下がった分、外の空気が入ってきます。

それを考慮しないとして、上手に排熱できたとして・・っていう場合について考えて見ます。

CDM-1019の除湿能力は木造11・鉄筋23畳です。

「じゃあそのくらいの部屋でも冷える?」って考えるのは危険です。さすがにそんなことはないでしょうけど・・。

冷風除湿機に冷房の目安の記載はありません(冷房じゃないので当たり前ですけど)ので、消費電力で比べて見ましょう。

6畳用壁掛けエアコン(CS-229CFR)
→冷房時最大720W

4畳用窓用エアコン(CD-F1619)
→冷房時545W

冷風除湿機(CDM-F1019)
→運転時185W

はい。だいたい4畳向けの窓用エアコンの3分の1の消費電力ですね。

これがそのまま冷房のパワーの差になるわけではないとは思うんですけど、まぁ部屋が冷えるようなことはないでしょうね。
 

風に当たれば涼しい

冷風除湿機はあくまで除湿機です。

部屋の温度は基本的に上昇します。

とはいえ、冷風が出るには出ます。ですから、この冷風に当たって涼むという使い方ならアリじゃないでしょうか。

ですが、「自分の部屋を涼しくしたい・・」みたいなことはできないわけです。むしろ、あっつくなります。

価格的にもちょっと足せば窓用エアコンに届きますから、取り付け可能であれば窓用エアコンをおすすめします。

もちろん壁掛けエアコンが一番いいですけどね。

窓用エアコンは↓で紹介しています。

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スポットクーラー

スポットクーラーと呼ばれるものも、部屋を冷やすのには向いていないものが多いです。

まぁ、基本的には冷風除湿機が近いイメージですかね。冷風も出るけど、もっと大きな熱が出るパターンです。

トヨトミ TAD-2219

コロナのどこでもクーラー同様に排熱ダクト対応の商品です。

ノンドレンで水捨て不要で使える

冷房能力が高い(6畳エアコン程度)

といった部分でコロナの冷風除湿機と異なります。

ノンドレンって言うのは、冷房で取れた湿気を蒸発させる方式ですね。なので、蒸発が間に合わず、受け皿がいっぱいになってしまうと運転が止まります。

その場合は溜まった水を容器に移して捨てる、もしくは市販のビニールホースで排水口に流せば運転が再開できます。

冷房能力が高いとはいえ、本体も暑くなりますし、完全な排熱は無理です。メーカーサイトにもこのように記載されています。

使用するシーンはこんな感じのようです。

まぁ、家庭の部屋向けっていうイメージではないですね。

「排熱で暑くなるのは覚悟の上で、自分の方に冷風がくればいいや」という使い方ですね。

 

ナカトミ
SAC-407D

こちらは排水をためるポリタンクを搭載したモデルです。

片方の筒から冷風が、もう片方の筒から熱風が出てくるわけですね。

これも部屋用というよりは飲食店の厨房とかで使うイメージですね。冷風は人に向けて、熱風は換気扇の方に向ける様な使い方になります。

スポットエアコンは家庭向けではない

いずれにしても大きな排熱を伴うわけですから、

排熱があったところで影響が少ないほど広いスペースで使うならいいんです。

車庫・倉庫・集会所・体育館などなど、「どう頑張っても全体は冷やせないから、せめて自分の方ひ風を向けておこう」的な使い方ですね。

自分のお部屋に・・って言うのには正直向いていないです。

だったらやはり屋外に排熱してくれる窓用エアコンの方がいいですね。

 

まとめ

いやぁ、長々と書いてきて申し訳ないですが、

エアコン以外に部屋が涼しくなる家電はない

という結論は最初と変わりません。期待していた方には申し訳ないです・・

簡単に振り返ると

冷風扇はそもそも冷風と呼べるほどの冷風は出ません。しかも湿気が出ます。

冷風除湿機は冷風が出ますが、もっと大きな排熱があります。室温は上昇します。

スポットクーラーも大きな排熱がありますし、私室向きとは言い難いです。

普通の扇風機が一番使いやすいです。湿気も出ませんし、機械の熱がちょこっと出るだけで使えますからね。リスクがほとんどないです。

というか・・

冷風扇・冷風除湿機・スポットクーラーで暑さがしのげるなら、もうとっくに世の中に浸透しているはずですよね?

それなのに使っている方が少ない・家電店にもたいして展示されていないというのはそういうことなんですよ。

扇風機が何十台も飾ってあるのに、冷風扇とか冷風除湿機は片手で数えられるくらいしかおいてないわけです。

これは、これから扇風機を使う人が減ってシェアが変わるとかではなく、多くの方が選んだ結果が展示品の数に反映されているだけなんです。

がっかりさせてしまったら申し訳ないんですけど、まぁこれが実際のところです。

ということで、「暑さ対策はエアコンで」やっぱりこれが結論になります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでも役にたったら嬉しいです。

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