エアコン 家電雑談

【エアコンの専用コンセントって何?】普通のコンセントと専用回路の違いを購入前にチェック!

毎年、暑さのピークを迎えた頃にはこんな声が聞こえてきます。

こんなケースって多いと思います。

そこで家電店にエアコンを探してに行ってみると、こんなことが書いてあるわけです・・

はい。現在は、エアコンを取り付けるには専用のコンセント(専用回路)が必須になります。

でも、専用コンセントって言われてもいまいちピンとこないですよね。

「専用」っていうのはどういうコトなんでしょう?
 

ということで、本日はエアコンの専用コンセントについての説明をしていきたいと思います。

久しぶりに買い替え

新しく取り付け

こういった方は事前にチェックして見てください。

専用コンセント(回路)とは?

専用回路とは・・

子ブレーカー1つにつき、エアコン1台のみにつながるように配線されたコンセントのことです。

子ブレーカーっていうのは、配電盤の小さい方のスイッチです。

普通は子ブレーカー1つに対して、リビングとかキッチンのように部屋単位のまとまったコンセントが繋がっています。

エアコンの場合は使う電気が多いので、エアコン1台で子ブレーカーをまるまる1個使います。

普通のコンセントの見分け方

みなさんがいつも使っている床上10~20cmくらいの高さのコンセントは普通のコンセントです。ここからエアコンの電源をとることはできません。

というか、エアコンの電源コードは普通のコンセントまで届かないように、わざと短めに作ってあります。

もちろん延長コードの使用もできません。たとえ1口で使うとしても、結局壁の中で他のコンセントに繋がっているので専用コンセントにはならないんですね。
 

専用コンセントの見分け方

エアコンの高さと同じかちょっと下くらい、つまり天井に近い高さにあるのがエアコン専用コンセントです。

必ず1口しか差し込み口はありません。2つ差せたら専用じゃないですからね・・

このコンセントは他のコンセントに寄り道したりせずに、まっすぐに子ブレーカーと1対1でつながるように配線工事がされています。

見た目はこんな感じのものになります。

コンセントの差し込み口の形状はエアコン購入時にはわかっていた方が便利です。スマホで写真でもとっておくと役立つかもしれません。

呼び方は覚える必要は無いんですけど、用語を使っちゃう店員もたまに見かけるので・・一応。

 

専用コンセントが無い場合

専用コンセントが無い場合には必ず新しく作らないといけません。専用回路増設工事なんて言ったりします。

それで大事なことなんですが、

専用コンセントを新しく作るための工事代金は別途追加でかかります。

よくエアコンを買うときに「標準工事代金込み」って書いてあるんですけど、この中にコンセントを作る作業は含まれていません。別で工事料金がかかります。

工事料金の目安は・・

ヤマダ電機とケーズ電気は工事代金がWEBページに乗っていました。

どちらも14,040円"から"ですね。

この"から"っていのがポイントで、もっとかかる場合も多いです。

ヤマダ電機のサイトには少し細かめに工事料金の内訳が乗っていました。それを見てみると・・

①空きブレーカーがある

②配電盤からコンセントを作る位置までのケーブルの長さが10メートルまで

③露出配線

④壁の穴あけなし

14,040円の工事内容はこんなところだと思います。

①まず前提として使っていない子ブレーカーが1つ必要です。さっきの画像でいくと1つだけ空きがあったので、1台は追加できるということになります。

空きがない場合は補助で小さな配電盤を追加します。その際はさらに別料金がかかります。

 

②配線は配電盤の場所(洗面所とかが多い)から、エアコンをつけたい位置までの長さが必要です。

配線の長さ10メートルなんてあっという間です。直線距離ではなく、壁際を伝っていくわけですからね。

配電盤の近くの部屋でも無い限り10メートルではたりないでしょうね。戸建で2階にコンセントなんていう場合はなおさらです。

③配線は露出配線です。壁の中の工事は基本的にできませんので、部屋の中にビニールのコードが這っていくようになります。モール(プラスチックのケーブルカバー)は別料金です。

④壁の穴あけというのは、配線を通すために穴を開けて通り道を確保する工事です。この場合もさらに料金が追加になります。

と、まぁ、工事代金がかさむ要素はたくさんあるわけですね。

私の覚えている限りだと10万円越えはなかったような気はしますが、表示の14,040円を大きく超えるケースはザラに思い当たります。

3〜4万は「結構ある」、7〜8万でも「高いなぁと思いつつまぁまぁある」っていうイメージです。

あくまでみなさんのお家に当てはまるかは別としてですよ。どうなるかは見積もり依頼しないとわかりませんからね。
 

よくある悩ましいケース

ここまでお話してきたようにエアコンを取り付けるには専用コンセントが必要です。

今はほぼ全部の家電店でこのルールを守っています。特に大手はそうですね。

そうなると悩ましいケースも出てきてしまうわけです。

悩み①新規取り付け
専用コンセントがない!!

はい。このパターンはかなり多いです。

もともとエアコンを取り付ける予定のなかったお部屋には専用コンセントが用意されていない場合が多いです。

新しく作らないといけないわけなんですが、上に書いた通り高額な工事代金がかかることも多いです。

「エアコン買うのと工事する代金が同じくらい・・」みたいなケースも多々ありますからね。

A. 残念ですが、それはできません。

「自己責任でいいからっ!」でなんとかなる時代は終わってしまったんです。
 

悩み②買い替え
前は良かったのに今はダメ

「今までは延長コードで使っていた」というケースも多いです。

A. ごめんなさいですけど、それはもうダメなんです。

先ほども書いたように、たとえ延長コードにエアコン1台しか繋がないとしてもダメです。

それは見た目上1台しか繋がっていないだけであって、壁の中の配線でどこか別のコンセントに繋がっています。それは専用とは言えないんですね。

別にエアコン自体が何か変わったわけではありません。

昔からエアコンは専用コンセントを使うことが推奨されていました。でも、まぁゆるくやっていたというか、はっきりさせてなかったんですね。

今はどの企業も法令遵守・コンプライアンス優先ですから、「はっきりとダメ」になったわけです。

ちょっと違うんですけど、グレーから黒になったといえばわかりやすいかもしれないですね。
 

 

そんな時はどうする?

「エアコンが欲しいのに"コンセント問題"のせいで取り付けできない!」

そんな場合はもう扇風機に頼るしかありません。もしくはお部屋が4.5畳くらいなら窓用エアコンが候補になります。

冷風扇は湿度上昇のリスクがあります。

冷風除湿機は室温上昇のリスクがあります。

一番使いやすいのは扇風機です。

お部屋が小さいなら窓用エアコンなら専用回路なしで使えます。その代わり注意点も多いです。

窓用エアコンについては↓で説明しています。


 

いつから専用コンセントが必要になったの?
法律で決まっているの?

専用コンセントの話になるとこういった話題が出ることも多々あります。

先ほど書いた内容とちょっと重なるんですが、別に急に何か変わったというわけでもないんです。

「エアコンには専用コンセントが必要」

これは昔から変わっていないです。

それを曖昧にしてきたのが、きっちり守るように変わっただけなんです。

企業の責任が問われる時代ですからね。なのではっきりした境目はありません。

強いていうなら5〜6年前くらいからこの風潮が強まった感じですかね。コンプライアンス、コンプライアンスっていうようになってからの話です。

 

法律で決まっているわけではありません

ちなみに専用コンセントを義務付ける法律はありません。

とはいえ、何も根拠がなく言っているわけでもありません。

民間を含めたいろいろなガイドラインがあって、それを守っています。

・内線規定

・日本冷凍空調工業会のガイドライン

・電気設備に関する技術基準を定める省令

こういったもので「エアコンには専用コンセントを使いましょう」って言っているわけです。
 

ちなみに経済産業省も「法的な義務ではないけど、専用コンセントを使ってね」という案内を出しています。

引用しますね。

質問
家電量販店でエアコン購入した。取付工事に際してエアコン専用コンセントがないことが判明したため、専用回路を引く必要があると言われた。専用回路の設置は国の規制か。

回答
専用回路に関しては電気設備の技術基準上規定がないため、法令上の義務はありませんが、内線規程3605-3 2.(その他の負荷の分岐回路数)及び資料3-6-5 3.において、別の専用分岐回路を設けるべき機器として10Aを超える据置型大型電気機械器具が示されており、現在販売されている大半のエアコンはこれに該当します。民間規格なので法的義務はありませんが、安全上、専用回路を設けることをお勧めします。

経済産業省HPより

ルール云々ももちろんですが、火事になってからでは取り返しがつきません。

ということで、「専用コンセントがなくてもいいですよ」っていう企業は絶滅してしまったわけですね。

法的な義務はないとしても"どこも専用コンセントなしの工事は引き受けない"というのが現状です。

「自己責任において」で済まされる時代ではなくなってしまったということなんでしょう。

まぁ、それは企業の立場の話であって、だからどうこういうつもりはないです。
 

ただし、思わぬ事態を避けるためにもくれぐれも安全への配慮は忘れないで欲しいと思っています。

家電が原因の火災のうち、もっとも多い製品はエアコンです。

エアコンの発煙・発火の原因で多いのはコンセントなどの電源関係と、経年劣化・メンテナンス不備に夜ショートのようです。

不安な種は少しでも減らしておくのがいいと思いませんか?

ということで、最後はちょっと重い話題になってしまいました。

まとめは一言で終わらせたいと思います。

「エアコンには専用コンセントが必要です!!」

最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでも役にたったら嬉しいです。

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